『マンガでカンタン!行動経済学は7日間でわかります。/ 相良 奈美香』本を読んでやってみたこと3選

⑤ 読書

日々の生活に役立つ知識を身につけるために始めた「週1冊読書」。

本で学んだ知識を活かしていくためには、実践あるのみ。

そこで、毎週1冊の本を読んで、実際にやってみたことをご紹介していきます。

読んだ本

今回読んだ本は、相良 奈美香さんの著書『マンガでカンタン!行動経済学は7日間でわかります。』

「好みじゃない」と思いつつもセールで安くなっていたために余計な洋服を買ってしまう…

このように人間は頻繁に合理的でない判断や行動をしてしまう。

この本では、人がつい「非合理な意思決定」をしてしまう要因と、よりよいお金や時間の使い方ができるようになるヒントが紹介されていました。

その中で、私が実際にやってみたことや、既にやっていて効果を実感していることを、厳選して3つご紹介します。

① 確証バイアスを下げる

「確証バイアス」とは、何かを思い込んだらそれを証明するための根拠ばかりを集めてしまうバイアスのこと。

例えば、一度ほしいと思った洗濯乾燥機を購入する際、「お手入れが楽」「洗濯物がシワになりにくい」「スタイリッシュな見た目」などの良い情報ばかり探してしまい、「他社より高い価格」「消費電力が高い」などの都合の悪い情報は目や耳に入らなくなる。

人間は自分にとって都合の良い情報ばかりを集め、そうでない情報は軽視してしまう傾向にあります。

自分では幅広い情報を集めているつもりでも、確証バイアスによって無意識に情報が偏ってしまうことがあり、しかもそれに気づくことは難しい。

確証バイアスを完全になくすことはできませんが、「誰しも確証バイアスを持っている」という前提で、「都合の良い情報ばかりを集めていないか」「聞く耳を持たない状態になってはいないか」と注意を払うことが大切です。

そうすれば、より良い意思決定へと修正することができます。

確証バイアスを下げるための工夫として、あえて反対の意思や情報を集めてみると良いです。

アメリカのミーティングでは「悪魔の代弁者」という役回りを設けることがあり、反対の意見や情報を求めることで、バランスよく検討できるよう工夫をしているそうです。

私は何かを欲しいと思った時は、評価の低い口コミも見るようにしています。

魅力的な商品の説明文を見て購買意欲が上がっていても、悪い口コミを見ると冷静になることができる。

悪い口コミを受け入れて考え直し、欲しい気持ちが冷めなかったものだけ購入しています。

確証バイアスによって悪い口コミを軽視してしまう可能性もあるので、これからはバランスよく検討できているかも意識していきたいです。

② アンカリング効果を疑う

「アンカリング効果」とは、最初に提示された情報が基準となり、その後の判断に強い影響を及ぼすこと。

「アンカー」とは「船の錨(いかり)」のことで、人は「最初の情報」という錨が打ち込まれると、それが意思決定の起点となります。

セールなどで、元の値段が表示されたまま線で消され、値引き後の値段が書かれていることがありますが、これは顧客にとって元の値段がアンカーとなり、安さを印象づける効果がある。

このとき、実際の値段がそれほど安くなくても「安い」と感じられます。

例えば、高額で買えないと思っていた100万円の腕時計。

あるお店で70万円で売っているのを見つけると、高額であることは変わらないのに、アンカーとなる100万円に強く引っ張られて、人は「安い」と感じてしまうのです。

私も、値引きされている商品を見た時に、安いと思って買いそうになることがよくあります。

そんな時は、類似商品の値段を調べて比較してみる。

そうすると、思ったほど安いわけではないことに気づくことができます。

これからも、値段が安いと感じた時は、アンカリング効果を疑って、本当に安いかどうかを検証して判断していきたいです。

③ キャッシュレスと現金を使い分ける

行動経済学では、キャッシュレスの方がお金を使いすぎてしまうことがわかっています。

キャッシュレスの場合、「お金を使ってしまった」という心理的な痛みを感じにくいので、つい無駄遣いをしてしまう。

お金を使った実感が湧かないので、商品に対するポジティブ・アフェクトに導かれるまま、ついつい続けて無駄遣いをしてしまいがちになります。

現金の場合、お金を実際に触ることでお金に対して「自分のもの」という保有効果が高まり、お金を使ったときの心理的な痛みがその場で感じられる。

このネガティブ・アフェクトこそが、無駄遣いを防いでくれます。

キャッシュレスと現金を使い分けるのも有効です。

ここは惜しまずお金をかけるべきと考えているものにはキャッシュレス決済で、ちょっとした贅沢はあえて現金で支払う。

うまく意識することでより良いお金の使い方ができます。

私は、キャッシュレス決済を利用した時に、お財布から使った分の現金を抜くようにしています。

実際に現金を動かすことで、現金で支払った時と同じように、お金を使った時の心理的な痛みを感じることができる。

こうすることで、キャッシュレス決済によるポイント還元の恩恵を受けながらも、無駄遣いを防ぐことができています。

おわりに

その他にも参考になる方法がたくさん紹介されている、こちらの本。

気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました